2026年4月11日土曜日

3Dプリンタで「チェーン」機構を作る

  3Dプリンタで造形したものをつなげるときに、ネジ、ナットを使うとしっかりと接合することができます。しかし、子供たち向けのものづくりキットの設計では、その接合箇所が増えると、製作するときの負担になります。

 例えば、右のような「チェーン」を使った伝達機構を制作するとき、チェーンの部品同士を接続するときに、ネジを使うと、チェーン部品の数(両側から留めると2倍)分のネジが必要になります。

 この作業は子供たちにとって大変なものです。

「ピン」を使って、ネジの代用する

 ネジの代わりをする「差し込みピン」を設計して、組み立て作業を簡単にします。

 ネジ穴はネジでもよく使われる3.0mmと4.0mmです。深さは7.0mm程度です。

 ここにはまるピンを設計します。
ピンは次の図のように、鍔のついたピンです。鍔の厚みは1.0mm程度です。
 差し込む先はテーパを付けて、差し込みやすくしています。










 3Dプリンタ(ノズル0.4mmで造形)で造形すると、設計した寸法より、0.05mm~0.1mm程度大きく出来上がります。つまり、ネジ穴3.0mmに対して、ピンの直径を3.0mmにすると入りません。ピンの直径をわずかに小さくすると、うまくいく場合といかない場合が出てきます。これは、造形するときの3Dプリンタのノズル穴のサイズにより、造形できる精度からくるものです。

ピンの設計

 これを解消するために、ピンの設計に工夫を加えます。
 形状を「楕円」にすることです。
  3mmのピンでは長軸3.00mm、短軸2.80mm
  4mmのピンでは長軸3.95mm、短軸3.80mm
  (長軸が直径程度、短軸が直径 -0.1mm程度) 

 このようにすることで3Dプリンタの造形の特性を吸収して、差し込みやすくなります。

 ネジ穴に、ピンを差し込んだ様子が右図です。ピンが楕円であるため、差し込んだ時に隙間が出来上がります。図では上側(赤矢印)に隙間があります。左右方向はほぼ隙間なしです。
 隙間が少ない方向の摩擦でピンが抜けにくくなります。

ものづくりキット7 マーブルマシンの設計

 このチェーンを使い、ものづくりキット7「マーブルマシン」の設計、試作中です。


 右のようなチェーンをハンドルで回転させる機構です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

LEDマトリックス表示装置の設計・製作 9(画像表示)

  LEDマトリックスに画像を表示させるには、いろいろな画像形式を知る必要があります。現在、よく使われるJPG形式やPNG形式は圧縮処理されて保存されています。これに対して、BMP形式やTIFF形式は非圧縮形式で、画像データがそのまま保存されています。このため、ファイルは大きくな...