2025年9月29日月曜日

スライドパズルをデザインする

 皆さんは、スライドパズルをご存じでしょうか。

 パズルのピースをスライドして、番号を揃えるパズルです。よく販売されているパズルは、ピースが外れるためなくなることもあり、なくなるとパズルができなくなります。

 そこで、3DCADで設計して、3Dプリンタで作成しようとするテーマです。

3Dプリンタの45度のルール

 いろいろなデザインを設計する中で、45度のルールというものをつかみました。3Dプリンタは、下から造形するため、右図のようにフィラメントを積み上げる下に何かパーツがないと積み上がりません。サポートを付けるのも一つですが、造形に時間がかかるため、できればサポート無しで作りたいものです。
 何度か試していると、角度が45度であれば、サポート無しで造形できることが分かりました(あとで調べると「3Dプリントにおける45度の法則とサポート」というサイトを見つけました)。
 このルールを使い、スライドピースが外れないスライドパズルを設計しました。

パズルピースのCAD設計

 まず、パズルピースの設計です。造形角度が45度として設計します。(角度を90度に近づけすぎるとピースが外れてしまいます。)

 横V字(<形)形にすることで、中のピースを両サイドのピースで支えるようになり、ピースが外れなくなります。
 ピースを並べると、スライドパズル部分が出来上がります。この時に、ピース間をどの程度にするかが、3Dプリンタで調整が必要です。
 私は、Bambu社のA1miniを使っています。ピース間を0.2mmで設計しています。例えば、小さいと横のピースとくっ付いてしまいます。大きいとピースが外れます。

パズルのケース(外形)のCAD設計

 パズルピースが出来上がったら、ピースを囲むように外形を作成します。
 右図では、3×3サイズのパズルです。
 1つのピースを1cm角とすると、外形が約4cmとなります。

 ただ遊ぶだけでなく、ストラップを付けてキーホルダーになるようにしています。
 このため、市販されているスライドパズルでは、右下(一番大きい数字の部分)が空きとなっています。しかし、右下であると揃っているときに重力でピースがずれてしまいますので、左上を空きとしています。

パズルのデザイン

 現在までの設計では図などが無いために、パズルにはなりません。そこでパズルの上に画像を載せてパズル化します。

 時期なのでハロウィンをデザインしました。画像はJPEGやPNGです。
 Fusionに取り込むために、SVG形式などに変換して、取り込みます。

 取り込んだら位置を合わせて、「押し出し」をします。
(0.5mm程度押し出しをしました。)



 ここまま造形すると、画像で載せた層がつながっているため、パズルピースも表面でつながってしまいます。
 これを右図のように、ピース間の溝に合わせて、切り取りをします。




 出来上がった3Dデータが次の画像です。












3Dデータが出来上がったので、さっそく造形してみます。
 
 

 ハロウィンに合わせて、オレンジ色と黒色で造形しました。

 ストラップを付けて完成です。




 はじめに、ピースに力を加えると動くようになります。
 ゲーム途中は、図のようになります。

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